鉄製品の外観を美しく保つリン酸処理とは?

鉄製品の外観を美しく保つリン酸処理とは?

屋内外で利用頻度が高い鉄は錆びやすいのがデメリット

鉄(スチール)は、ステンレスやアルミなどと比べると、価格も比較的安く抑えられることで、建物や門をはじめ階段や手すりなどさまざまな部分に多く利用されていますが、デメリットとして錆びやすいことが挙げられます。住宅展示場などでは、屋外の階段部分にオイルペイント塗装がしてあります。錆び止めを塗った鉄の部分にさらにオイルペイントを施すことで、錆がくるのを防ぐためです。来場してくださった方に少しでも見た目が美しいことが必要だからです。

ただ、しばらくの間は美しい状態を保つことができますが、時間とともに効果も薄れてくるので、定期的にメンテナンスが必要になり、ペイントをし直さなければならないので、コストと労力がかかります。

リン酸処理とはどのようなものか?

信号機や電信柱など耐久性が必要なものには、溶融亜鉛メッキで保護膜をつくり、錆びにくくしてあります。上述した鉄のデメリットを解決する方法として考えられたものです。ただ、外観がギラギラすることから周辺との調和が図りにくいなど、使用するに当たって意見が分かれていました。その問題点を解決するために考えられたのが、リン酸処理という方法です。溶融亜鉛メッキ処理された鉄の表面にリン酸を加えることで、結晶質皮膜を析出・形成させ、溶融亜鉛メッキ特有のギラギラを抑えることができます。

リン酸処理を美しくするには消泡剤が必要

リン酸処理をする際には、鉄とリン酸が反応して泡が発生します。何もしないままだと、金属の表面に泡が付着して美しい仕上がりになりません。解決するには、消泡剤を使って金属表面や液体に泡が発生しないようにすることが大切です。

消泡剤の作用には、液体にできた泡を消す破泡性と、泡ができるのを防ぐ抑泡性があります。オイルタイプや活性剤タイプ、エマルションタイプなどがあります。